オモコレーー具現の館ーー

日本海外を問わず、優れた立体造形+アメコミを紹介していきます。

ウォーリアー エイリアン

f:id:omokore:20170422134750j:image

マクファのムービーマニアックス シリーズ6から、『エイリアン4』に登場したウォーリアーエイリアンを紹介。

 

f:id:omokore:20170422134959j:image

マクファ全盛期の超絶ディテール。尻尾も含めると、かなりでかい。これが2000円前後で手に入った。リボルテックのエイリアンが2800円なのに、クオリティはどう考えてもマクファが上。不公平な世の中…

 

f:id:omokore:20170422135208j:image

人型エイリアンで初めての逆関節。計算されたバランスで、尻尾を地面につけなくてもちゃんと立っていてくれる。

 

f:id:omokore:20170422135321j:image

口の可動はしないけど、そのぶん作り込みが丁寧。歯を食いしばった、どこか人臭い表情もエイリアンぽくて怖い。

 

f:id:omokore:20170422135436j:image

可動は限られている。手の向きや造形にも癖あり。けっきょく、初めのポージングが一番よく見える。

 

 f:id:omokore:20170422135608j:image

錆びて赤茶けた金属のような色使いも渋い。

 

f:id:omokore:20170422135753j:image

背中の突起には、蛸のような吸盤。こういうのって、映画でも確認できるのかな? そもそも、エイリアンを造形化するってなったら、各メーカーはどんな風に情報を仕入れるんだろう。ただでさえ複雑なエイリアンのディテールなんて、映画だけでは分かるはずなさそうだけど。

 

f:id:omokore:20170422140000j:image

尻尾はペンダブル。エイリアンではお決まりかな。

 

f:id:omokore:20170422140039j:image

肘にもヒレがついていたり、アクア・エイリアンの別名があるこいつならではの特徴もバッチリ。

 

f:id:omokore:20170422140205j:image

真正面からだと、内股でちょっと可愛いな(笑)斜めから撮るとカッコ良い。

 

f:id:omokore:20170422140323j:image

マクファの真骨頂、ムービーマニアックス。その最高峰が、この手の中に…

 

妖怪道五十三次 戸塚

f:id:omokore:20170422125228j:image

やのまんから発売された、妖怪道五十三次の戸塚を紹介。

 

東海道五十三次に、水木しげる先生のキャラクターが入り込んだ作品を、立体化したもの。

 f:id:omokore:20170422125402j:image

旅の途中で立ち寄ったお茶屋さん「ばけや」。

ホッと一息ついたらしい鬼太郎目玉おやじが可愛い。

f:id:omokore:20170422125537j:image

シンプルながら雰囲気バッチリのお茶屋さん。鬼太郎たちが休憩する店なだけあってか、女中さんもどこか狐っぽい。

f:id:omokore:20170422125655j:image

 

 

f:id:omokore:20170422125730j:image

大禿溝中  化物道中  武良溝の木札。

 

f:id:omokore:20170422125903j:image

このシリーズは、鬼太郎たちの彩色が素晴らしい。汚しには手が込んでいる一方、リアルすぎない、どこか原作の絵を思わせる淡い色使いが魅力。

 

f:id:omokore:20170422130101j:image

おきまりの茶碗風呂で気持ちよさそうな親父さん。鬼太郎の目はちゃんと親父さんの方を向いていて、これからどうするか相談しているかのよう。

 

f:id:omokore:20170422130230j:image

 

 

f:id:omokore:20170422130302j:image

古き良き日本の面影を巡る旅。鬼太郎も楽しそう。旅装束も、なかなか似合ってる。 

 

ウォルト・ディズニー 110th アニバーサリー

f:id:omokore:20170422112305j:image 

f:id:omokore:20170422111626j:image

まんだらけでゲットしたので、詳しいことはわからない、ミッキーマウスのフィギュア。たぶん、クレーンゲームかなんかの景品だと思う。クリスマスバージョンもあるらしいけど、持っているのはこれ1つ。

 

f:id:omokore:20170422111736j:image

f:id:omokore:20170422111749j:image

f:id:omokore:20170422111814j:image

f:id:omokore:20170422111838j:image

スタンダードなミッキーさん。膝なんかついちゃって、ちょっとおしゃれな佇まい。

 

f:id:omokore:20170422111936j:image

たてかけてあるのは、ミッキーとミニーのラフスケッチ。

 

f:id:omokore:20170422112011j:image

後ろもばっちり。

 

f:id:omokore:20170422112042j:image

筆が落ちているということは、ミッキーが書いた設定なのか? インクの跡が隠れミッキーになっていたりと、芸が細かい。

 

f:id:omokore:20170422112154j:image

全てはこのネズミから始まった……的な、ディズニーからのメッセージ。

 

f:id:omokore:20170422112351j:image

どこから見ても可愛い。机の上のインテリアとしても最適。 

 

 

エイリアン ゼノモーフ

f:id:omokore:20170421222843j:image

NECAのエイリアンシリーズが手に入った。特に馴染み深い、ゼノモーフを今回はご紹介。

 

f:id:omokore:20170421222937j:image

f:id:omokore:20170421222952j:image

f:id:omokore:20170421223007j:image

マクファと並んでアメトイ・フィギュアの潮流になり続けたNECA。今じゃあマクファをしのいで、エイリアンシリーズを提供するくらいにまでなった。

 

f:id:omokore:20170421223142j:image

ギーガーの絵からそのまま抜け出て来たかのような、超絶ディテール。

f:id:omokore:20170421223250j:image

f:id:omokore:20170421223312j:image

顎の後ろにパイプ状のものが繋がっていたり、口元の作り込みがすごい。しかも可動に支障をきたさない。感動。

 

f:id:omokore:20170421223448j:image

インナーマウスもばっちり。さすがに引き出せはしないけど。

 

f:id:omokore:20170421223643j:image

尻尾はペンダブル。かなりの長さがある。可動もそこそこするけど、塗料で引っ付いてしまっているところも(涙)ばきってやりそうで、あんまり動かせない。

 

f:id:omokore:20170421223911j:image

まぁでも。じゅうぶんっすよ。尻尾を浮かせたままで立たせられる。バランスがかなり良い。

 

f:id:omokore:20170421224012j:image

一作目の襲うシーンをイメージして。

 

f:id:omokore:20170421224145j:image

機械と生命の性的な融合。その神々しさ、禍々しさ。こいつはやばい!

 

 

 

さらばウルトラマンーーもう1つの結末

f:id:omokore:20170419235338j:image

タイムスリップグリコのオマケから。この当時の食玩のクオリティは凄まじかった。ありとあらゆるものが造形化されて、しかもそれが超手頃な価格で手に入った。ほんとうに、最高の時代だったと思う。

 

f:id:omokore:20170419235514j:image

最後の力を振り絞って放ったスペシウム光線が、ゼットンに命中してウルトラマンが勝利していたら…というif設定を造形化。

 

f:id:omokore:20170419235640j:image

f:id:omokore:20170419235701j:image

f:id:omokore:20170419235720j:image

f:id:omokore:20170419235741j:image

f:id:omokore:20170419235813j:image

スペシウム電磁波(勝手に命名)を迸らせながら、スペシウム光線を放つウルトラマン。反動に耐えるポーズが良い感じ。

f:id:omokore:20170420000118j:image

あまりの凄まじさに体が後退し、地面がえぐれているようだ。

 

f:id:omokore:20170420000235j:image

光線を打ち込まれたゼットン。内部から爆発する一瞬を見事に造形化。

 

f:id:omokore:20170420000317j:image

f:id:omokore:20170420000345j:image

f:id:omokore:20170420000404j:image

f:id:omokore:20170420000443j:image

単体でもいいけど、やっぱりウルトラマンと絡めた方が飾りやすい。

 

f:id:omokore:20170420000607j:image

f:id:omokore:20170420000626j:image

f:id:omokore:20170420000646j:image

f:id:omokore:20170420001543j:image

 

 

f:id:omokore:20170420000858j:image

 輝かしき食玩ブームの黄金時代。少年の心をくすぐるあの日々が、また帰っては来ないものか…… 

 

 

リボルテック エイリアン

f:id:omokore:20170419233033j:image

今回は、特撮リボルテックから、エイリアンをご紹介。たぶん、特リボでいちばん最初に出たやつ。

 

f:id:omokore:20170419233153j:image

ビックチャップとか、ゼノモーフとか呼ばれている、最初のエイリアン。個人的には、ゼノモーフという神話的な呼び方が好き。

 

f:id:omokore:20170419233414j:image

インナーマウスも飛び出てくる。うちの子は若干歪んでるけど……

 

 

f:id:omokore:20170419233548j:image

フードは外せるけど、あった方がかっこいいかな。

 

f:id:omokore:20170419233645j:image 

リボだから可動は豊かだけど、ゼノモーフは基本、そんなにアクティブな印象がない。

 

f:id:omokore:20170419233907j:image

エイリアン・エッグの台座付き。フェイスハガーは、本気で気持ち悪い造形←褒め言葉

 

f:id:omokore:20170419234044j:image

f:id:omokore:20170419234140j:image

造形は最高峰。さすがは海洋堂

 

f:id:omokore:20170419234348j:image

 陰影を濃くしてみた。お気に入りのポーズ。

 

 

デアデビル ザ マン ウィズアウト フィアー

f:id:omokore:20170418232918j:image

ーーデアデビル。その名が嫌いだった。相手の喉に突き返してやりたかった。
今では、それが誇らしい。ーー

 

以前は"呪い"でしかなかった何かが、成長とともに自身のアイデンティティになるという展開が、個人的にはグッと来る。

 

恐れを知らぬ男、盲目のクライムファイター・デアデビルのオリジンを、アメコミ界最大の影響力を持つフランク・ミラーが描き出す。ミラーのデアデビル作品といえば、空前絶後の名作『ボーンアゲイン』があるけれど、本作も渋さと外連味に引けは取らない。

 

オリジンということで、主人公マット・マードックが視力と引き換えにレーダーセンスを手に入れた少年時代から、デアデビルとしてデビューするまでを描く。あの真紅のコスチュームは最後の最後まで登場せず、写真にあるような、とてもコスチュームとは呼べないような黒い服で自警活動。これが何とも言えずリアル。 

 

決して派手にはならない。なのにこのオリジン、ほんとに面白い。人物描写がとても丁寧で、開始早々このマット・マードックというキャラクターがほっとけなくなる。どこにでもいる少年のようで、こいつ本当に"向こう見ず"。衝動で動いて失敗もちらほら。師匠にはそれで見限られてしまう。


それでもたくさんの人との出会いを経て、少しずつ大人に、そしてヒーローになっていく。後半の展開がとにかくアガる。鍛えに鍛えたレーダーセンス、それをフルに使って悪人を追いかける。一人の少女を守るため、あらゆる手を使って暴れに暴れるマット。その姿にすでに、"デアデビル"の影を感じることができる。

 

全体を通して外連味があって、ここぞというところで気持ちをグッと引き上げる。その極致がクライマックス。いよいよマットがデアデビルとして"再誕"するシークエンス、あれは泣けた。不遇にまみれた忘れられない少年時代、逃げ出したいと思っていたあの時間と場所に心が帰ったその瞬間、すべてが変わり始めるーー事前にマットの人生をしっかり描いているから、彼がまた歩き出すそのエンディングに、もう何とも言えない清々しさを感じることができる。

 

デアデビルという、良くも悪くも地味な、人間臭いヒーローだからこそ描ける物語。『ウォッチメン』を生み出したアラン・ムーアはこんなこと言ってたらしい。

 

ヒーローってのはスーパーパワーがあるとか、コスチュームを着てるってことじゃない。
自分の意思でもって世界を良くしようと戦う人々のことを言うんだ。

 

フランク・ミラーも本作でこのように言う。

 

自分にできることを精一杯やった後、彼はヒーローと呼ばれる。

 

最高のライター2人が共通して描くヒーローの姿、信念のためボロボロになっても戦い続ける"恐れを知らぬ男"、デアデビル。いかにして彼は生まれたのか。心にジンと来るドラマに喝采。『ボーンアゲイン』と合わせて、男泣き必須の傑作!